フルテック(FURUTECH)は、フォノイコライザーを備えたADL(ALPHA DESIGN LABS)ブランドの新USB DAC/プリアンプ「STRATOS」を11月21日に発売、価格は139,800円。

11.2MHz DSDや384kHz/32bit PCMに対応するUSB-DAC。DACはESSの「ES9018K2M」を、ADCはCirrus Logic「CS5340」を搭載。

USB入力のほか、同軸デジタル入力、アナログ音声入力(RCA)、PHONO入力(RCA)を装備。光デジタル入力は192kHz/24bitまで対応。出力端子は、光デジタル出力、アナログ音声出力(RCA)、バランス出力(XLR)、ヘッドフォン出力。

特筆すべきは、USB-DACとしては珍しく、フォノイコライザーとPHONO入力を搭載したこと。MM/MCカートリッジの切り替えも可能。アナログレコードのハイレゾ化してのデジタル録音などにも活用できます。PHONOオペアンプは新日本無線の「NJM2068DD」。録音時のレベル切り替え用のトグルスイッチも備えています。録音に関してはPCMのみの対応で、24bit/192kHzまでとなっています。もちろんライン入力からのアナログ音声信号もデジタル変換可能。

さらに、ヘッドフォン出力もアンバランスとバランスに対応。ヘッドフォンアンプはTIの「TPA6120A2」を搭載し、対応インピーダンスは12Ω~600Ω。

ライン出力を可変できるので、プリアンプとしても利用可能。デジタルボリュームを採用し、入力系統ごとにボリュームを記憶可能。ボリュームノブはアルミ製。新日本無線の2ch電子ボリューム「MUSES72320」を採用。

PCのOSは、Windows 7以上、Mac OS10.7以上が推奨され、ドライバーはマック/リナックスでは不要で、Windowsの場合は標準ドライバーが必要となっています。

電源はACアダプターのほか、USBバスパワーでも動作可能。

外形寸法は215×180×64mm(幅×奥行×高さ)、重量は1,330gとコンパクト。

STRATOS発売にあわせて、各種ヘッドフォン用のバランス接続ケーブル/アダプタも発売。ゼンハイザー「HD 800」用の「iHP-35H-4XLR」(1.3m/26,000円、3m/34,000円)や、「HD650」用の「iHP-35S-4XLR」(1.3m/22,000円、3m/28,000円)、4pin-3pin XLR変換の「iHP-4F3」、「iHP-4M3」(0.1m、各8,800円)を用意。

STRATOS早期購入キャンペーンも実施。発売直後の2015年11月21日~2016年2月29日の間にSTRATOSを購入すると、上記4種類の中から好きな製品がひとつプレゼント。応募締め切りは2016年3月10日(郵送、当日消印有効)まで。

オプションのヘッドフォン用のバランス接続ケーブルのラインナップから見ると、リファレンスにしたヘッドフォンがゼンハイザーであることが推察できます。

フォノイコライザー内蔵のA/D変換機能付きUSB-DACといえば、GT40 ALPHAなど、以前からフルテックでした。それが最近、KORGからDS-DAC-10Rが登場。RIAAカーブをソフトウェア処理で行い、本体にはフォノイコを内蔵しないなど、フルテックとは異なるアプローチで、しかもDSD化可能な注目機です。フルテックもこれに対抗した機種を出すかと思いましたが、今回は、DSD化までは踏み込みませんでした。

いずれにしても、ゼンハイザーユーザーのみならず、国内メーカーからまた、魅力的なDSD対応USB-DAC/ヘッドフォンアンプ/プリアンプが登場したと言えそうです。

大手メーカーでなくとも、ひけを取らないコストパフォーマンスの良さも感じます。せっかくのPHONO入力を生かした使い方もしたいところです。

引用元: ・【ミドル級】民生用DACのオススメ【18台目】

http://awabi.2ch.sc/test/read.cgi/pav/1432434619/
【ADL STRATOS フルテックのフォノイコ内蔵DSD対応USB-DAC/プリアンプ!】の続きを読む