SelektDSM
LINN JAPANは、ネットワークプレーヤーDSシリーズの新製品として、内部の仕様やグレードをユーザーが選択(セレクト)できる新基軸製品「SELEKT DSM」を発表。各モデルの国内価格や詳細な仕様は、改めて発表するとしています。

具体的には以下の4つのバリエーションを用意。

    モデル1:Standard DAC (Pre/Line出力)
    モデル2:Standard DAC + PowerAmp
    モデル3:Katalyst DAC (Pre/Line出力)
    モデル4:Katalyst DAC + PowerAmp

コンセプトは「Hi-Fi with the human touch.」としており、音質だけでなく、「使って嬉しい、見て美しい製品」になっているとしています。

本国価格(以下のまとめ参照。日本円では約60~100万円程度)を見ると、MAJIKとAKURATEの間のグレードになるようです。NaimのUnitiシリーズに似たデザインと指摘されています。まあ、現在のNaimの本格機器は日本では発売されていないので、LINN JAPANとしては気にならないでしょう。

ダイヤル式のコントローラーと、有機ELディスプレイを装備しているのも特徴で、LINNが突きつめようとしたスタイリッシュな外観とは少し違って、現実的な利便性を重視したようにも見受けられます。

ピュアオーディオ機器としては機能性も考えると高額というほどでもないので、音質、そして、操作性次第では日本でも十分売れる可能性はあります。ネットワークオーディオの草分けとしての完成度の高さも備えているでしょうし。ただ、DSDに非対応というLINNのこだわりがここでも続いているかもしれません。

それにしても、DS系で初めてUSB入力が搭載されています。ネットワーク入力だけではユーザーのニーズに応えられないという判断でしょうか。あれほどネットワーク再生にこだわっていたLINNですが。NASがどうたらというのはやはり敷居が高いのでしょうか。この分だとディスク再生機器も復活したりして…。

しかし、日本のメーカーはなかなかネットワークオーディオ機器の完成度を高められないのはなぜなのでしょう?
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