高価格の中華イヤホン紹介。BR5MK2はRose社による5BA搭載イヤホン。2017年には発売されていました。現在国内では伊藤屋国際が代理店となり、アマゾンなどで36,800円で販売されています。

アジア人の外耳モデル(3Dデータ)24通りを基にサンプルを作成し数十回に渡りチューニングを行ったというハウジング構造が特徴で、日本人にも合いやすい装着性のよさと、それに伴う音質のよさを打ち出したイヤホン。

ドイツ製のCNC加工機械を導入、ハウジング素材としてPMMA(ポリメタクリル酸メチル樹脂)を採用することにより0.01mmまでの加工精度を獲得すると共に非常になめらかな質感と透明度を実現していると謳います。また、一般的な樹脂素材に比べ耐熱性、収縮率、耐劣化性、耐衝撃性を大幅に改善しているとしています。

音響面では、ノズル部の近くにドライバーユニットを設置することと高域ユニットのフィルターを無くしダイレクトに出音することにより高周波帯域の繊細な音を最大限保持できると謳います。低域及び中域用チューブの先端にはそれぞれチューニング用のフィルターを採用しています。

なんでも、Rose社自身が本機を「qdc 5 & VE5 & ANDROMEDAに対抗」しうるイヤホンであると大きく出ていました。そのため、発売当初はANDROMEDAとの比較が取りざたされることが多かったものです。

ANDROMEDAに実際に対抗できるかはともかく、それくらいの志の高さを持っているという心意気を買う、ぐらいの気持ちでおおらかに受け止めることが肝要かもしれません。安定的な装着性にはひと工夫必要という情報もあり、このあたりも注意したいところです。

本機は発売1年以上経ちますが、2019年現在も現役のイヤホンとして好評を保っているのが目に付きます。低価格品を中心に目まぐるしく新製品が出ては以前の製品は忘れられるという現在の中華イヤホン界にあっては珍しいでしょう。

ただ、そのことは同時に、ある領域を超えた部分で中華イヤホンの実力が頭打ちになるという現状の裏返しかもしれず、本当に有名メーカーの高級機に太刀打ちできるイヤホンを中華イヤホンが送り出せるかの正念場にさしかかっているのかもしれません。

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