1月13日、指揮者のアントン・ナヌートさんが84歳で亡くなられました。

長くスロヴェニアを拠点に活動、約200とも言われるオーケストラに客演する一方、スロヴェニア放送響などと約150タイトルに及ぶ録音を行いました。ロストロポーヴィチ、マガロフ、シェリング、リヒテル、チッコリーニ、コーガンといった伝説的な巨匠とも協演しています。

かつては、知名度に比して録音が多すぎることからその実在を疑われ、いわゆる「幽霊指揮者」ではないかと言われました。つまり幻の存在ですが、実在はしていてもほとんど指揮をしないという意味で幻だったクライバーとは違いますね。

しかし、2009年と2013年には来日。紀尾井シンフォニエッタ東京を指揮して、実在が証明されていました?いずれにしても、CDがまだ高かった時代に廉価CD録音に貢献した功績は大きかったと思います。

心よりご冥福をお祈りいたします。


【アントン・ナヌート死去 (指揮者・84歳) かつては実在が疑われていた幻の指揮者…】の続きを読む