ERA-1
ロッキーインターナショナルは、QUADの平面駆動型ヘッドホン「ERA-1」の発売を発表。発売日や価格については未定。

QUADを象徴する静電型スピーカー「ESLシリーズ」の知識を基に開発したという、平面駆動型ヘッドホン。ブランドとしては初のヘッドホン製品でもあります。

強く弾力性があり、軽い動きを可能とした非常に薄い電気駆動式の振動板の採用に加え、綿密な磁石の配置、感度を最大限にするデザイン、ドライバーの一貫した動きを実現する設計が特徴としています。

特許取得済みの非線形振動抑制技術を使うことで、拡張された周波数を容易に再生。独自開発された金属の空洞パーツがドライバーの後ろに配置され、最適な音響性能を獲得したとしています。

サウンドについて同社は、「音楽の表現力に満ちた高解像度のサウンド」で、「“オリジナルサウンドに最も近く”をコンセプトに広がりのある透明なサウンドを実現」したと説明。

本体は強固な構造としながら、他の平面駆動型モデルに比べて軽量化を実現したとしていて、羊革製およびフランネル(耳に触れない部分は合成皮革)の2種類のイヤークッションを付属するなど装着性にも配慮。

周波数特性は10Hz?40kHzで、感度は108±3dB/Vrmsまたは92dB/mW@1kHz。全高調波歪率は<0.2%(1kHz/1mW)、定格入力電力は100mW、最大入力電力は300mW。インピーダンスは20Ω±15%(1kHz)。質量は420g。ケーブル長は215cmで、キャリングケースが付属。

ロッキーインターナショナルでは、購入者に対してドライバーの保証を購入から2年までサポートするとのこと。

QUADのスピーカーというと何と言っても静電型。かの名機ESL-63を所有している方に数々のクラシックの名盤を掛けてもらって楽しませていただいたことが一時期ありますが、なるほど、他には得難い繊細なサウンド。一方、ヘッドホンで静電型というとスタックスがすでにありますが、QUAD初のヘッドホンはそのものずばりの静電型ではなく、平面駆動型でした。

とは言え、静電型スピーカーのノウハウを生かしたQUADのヘッドホンには多くのオーディオ愛好家が興味を持つことでしょう。まだ価格はわかりませんが、むやみな高額でないことを祈ります。

追記:10月27日に発売、価格は158,000円(税抜)と決まりました。海外では570ドルということもあり、かなり高い価格に驚きの声が上がっています…。

【QUAD ERA-1 静電スピーカーの技術を基に開発した平面駆動型ヘッドホン!!】の続きを読む