TDC-2000
シロクマは、小型のUSB-DAC内蔵プリメインアンプ「TDC-2000 USB NOS-DACデジタルアンプ」を24日より発売。価格は78,000円。

タイムドメイン理論を用いたスピーカーをパソコンに繋げるために特に開発されたというアンプ。DACチップはTIバーブラウン製「PCM2706」を採用し、USB入力は最大48kHz/16bitまで対応。

USB入力と、アナログ入力(ステレオミニ×1、RCA×1)を搭載。スピーカーターミナル1系統を備えます。最大出力は14W×2ch。

本体は亜鉛合金製で、ウレタン塗装を施した。付属のACアダプターで動作。外形寸法は136×155×70mm(幅×奥行き×高さ)、重量は1kg。長さ1.8mのRCA-ステレオミニケーブルが付属。

一般的なオーバーサンプリング処理を行なわない「NOS(ノン・オーバー・サンプリング)-DAC」であることが特徴。CD音源などのデジタル音源をそのまま音声信号に変換します。

タイムドメインスピーカーは音源の情報量を忠実に再現でき、「オーバーサンプリングDACによる再生では聞こえなかった余韻などが聞こえる。特に弦楽器や打楽器など、一瞬で鋭く立ち上がる音色を忠実に再現。楽器が発した音の余韻を濁さず、ミュートした時にスパッと切れて生まれる静寂感も味わえる」としています。

イクリプスのUSB-DAC内蔵アクティブスピーカー・TD-M1のDAC部もNOS-DACです。タイムドメイン理論では、原音がだんだん損なわれ、これにより音質が損なわれる事を避けるため、元のデータに対する変換処理やフィルター処理を避ける事が重要と説いています。DA変換においては常識というか必須レベルのオーバーサンプリングすらその対象です。

タイムドメイン理論を用いたスピーカーにはやはり「ノン・オーバー・サンプリングDAC」が好ましいということでしょう。

タイムドメインスピーカー関係なしに、「ノン・オーバー・サンプリングDAC」はこの現代ではほとんどないでしょう。CD初期のころのプレーヤーくらいでしょう。調べてみたらTDA1543、TDA1387というのがありました。TD-M1はこうしたチップを使っているのでしょうか。本機で残念なのは48kHz/16bitまでしか対応しない点。NOS-DACでも24/96対応チップはあるので、何とか対応できなかったでしょうか。 【シロクマ TDC-2000 USB NOS-DACデジタルアンプ タイムドメインスピーカー用!】の続きを読む