ラトックシステムは、「Raspberry Pi」を搭載したネットワークオーディトランスポート「RAL-NWT01」を6月上旬に発売。価格は72,000円。

「RAL-NWT01」のメインユニットにはクアッドコア64bit CPU「ARM Cortex-A53」を搭載した「Raspberry Pi Compute Module 3 Lite」を採用。USBオーディオ機器に接続してネットワークオーディオトランスポートとして使えます。Roon BridgeやRune Audioなどのアプリにも対応します。

RaspberryPiに初めて触れる人でも使えるように、添付のmicroSDカードにOS(Volumio2)をプリインストール済みで、すぐに使えるように配慮。コマンド入力が必要な起動やシステム終了動作も、前面のボタンで操作できます。

PCやスマートフォン、タブレットからのセットアップや音楽再生操作が可能。ユーザーがmicro SDにインストールする事で、MoOde Player、Roon Bridgeなどを使う事もできます。

USB端子を前面/背面で合計4ポート搭載。オーディオ機器のほか、USBキーボードやマウス、ストレージを接続できる。USBメモリなどを利用できるほか、本体内に2.5インチストレージを内蔵できるスロットも装備し、SSDや2.5インチHDDなどを接続する事もできる。HDMI出力端子も搭載。電源は付属ACアダプターです。

また、Raspberry Pi搭載のオーディオ機器組込用マザーボード「RAL-KCM3MB01」も6月上旬発売。実売予想価格は25,000円前後(税込)。

いずれの製品も、4月29日より開催されるフジヤエービック主催「春のヘッドフォン祭 2017」に出展されます。

ラズパイを使うということは一般的には価格を抑えるメリットが想像されるだけに、いかに組み込みとは言えかなり高いというのがネット上での大方の反応です。多少高くても自分では面倒、簡単に使えるラズパイベースのネットワークオーディオが欲しい方向けということでしょうか?

音質的優位性もあってのことと思われますが、この製品がPCオーディオ市場でどのように受容されるのかは、案外今後のPCオーディオ界の方向性の上で重要かもしれません。どこかがやらねばならなかった製品をラトックが最初に出したというだけです。


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