ハイレゾオーディオワイヤレスロゴ

日本オーディオ協会は、Bluetoothなどの無線オーディオ機器を対象に、ハイレゾオーディオとして十分な音質を満たす製品と定めた「ハイレゾオーディオワイヤレスロゴ」のライセンスを28日より開始。

協会が認証したオーディオコーデックをサポートし、ハイレゾが楽しめる十分な音質を備える製品にロゴの使用が認められます。



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早ければ12月中にも“ハイレゾワイヤレス”のロゴが、無線オーディオ機器に使われ始める予定。

これまで、96kHz/24bit以上の非圧縮/可逆圧縮のオーディオ信号を伝送することを基本としていた「ハイレゾオーディオロゴ」に対し、「ハイレゾオーディオワイヤレスロゴ」は、この信号を伝送する帯域を持たず、しかも圧縮したオーディオ信号を伝送するワイヤレス機器の中でもハイレゾオーディオとして十分な音質を持つ製品を示すものとしてライセンスを行なうという趣旨で策定されるもの。

ライセンスの対象は「無線接続以外はハイレゾオーディオロゴの規定を満足するもの」という前提条件を踏まえた上で、下記条件を満たすことが求められます。また、認証には検証ツールを使い、また仕様だけでなく、協会の複数のメンバーが十分な音質に達しているか、否かを試聴テストするとしています。


・機器間の信号伝送にあたり、ハイレゾオーディオロゴで規定されているデジタル信号(96kHz/24bitのWAV/FLAC)を伝送するには十分な帯域を持たない無線方式を用いるもの
・その伝送路上で協会が認証したオーディオコーデックを用いデジタルオーディオ信号を伝送するもののうち、所定の性能、品質を有する製品


無線接続以外はハイレゾオーディオロゴ規定の条件を満たす必要があるため、48kHz/24bitなど、96kHz/24bitに満たないDACチップを搭載するBluetooth製品はロゴを使用することができません。また、“内部で無線通信を行なうオーディオ機器”が除外されているため、完全ワイヤレスイヤホンや、2台を組み合わせてステレオ再生するBluetoothスピーカーなどは、認証コーデックを用いた製品でもハイレゾワイヤレスロゴは使用できません。


現状で、この条件を満たせるワイヤレス製品は、LDACコーデックをサポートする機器となります。ですから、12月中に「ハイレゾワイヤレスロゴ」が付けらえるBluetooth製品は実際には限られるようです。


日本オーディオ協会によるハイレゾの定義が24bit/96KHz以上と、JEITAのCDの量子化、あるいは標本化のどちらかを上回るスペックとしなかったため、ワイヤレスにおいてはかなりハードルの高いスペックが要求されるようになっています。個人的には24bit/48kHzレベルでも十分にハイレゾとして良いと思うだけに、aptX HDやそのほかの24bit/48kHz対応コーデックが除外されるのは残念です。


「議論と評価方法が成熟したら、規定の見直しを適宜検討する。完全ワイヤレスイヤフォンを将来にわたり除外するという意図はない」としています。これもまた、ワイヤレス市場で主流となりつつある完全ワイヤレスイヤホンがとりあえずは外されることになり、やはり残念です。


当面はソニー製品にこのロゴが使われることが多いでしょうが、一般ユーザーへの浸透と、権威化はできるのでしょうか。