完全ワイヤレスイヤホンを世に広めた功労者と言っていいM-1の後継機。EARINは、スウェーデンのオーディオ機器メーカーEpickal AB社が手がけるブランドであり、M-1は、いち早く左右完全ワイヤレス仕様を実現し、AirPodsの出現と現在の完全ワイヤレスイヤホンの隆盛の礎を築きました。また、EARINも一気に有名になりました。

M-1は完全ワイヤレスイヤホンの便利さだけでなく、業界初期の製品とは思えないコンパクト、軽量、さらにはBA型ユニット採用による高音質などにより、やや高額な価格、次々と現れる追随機のなかにあっても定番機の座を維持し続けました。

さすがヘッドセット機能が無いなど仕様面での古さも出てきたところでの後継機。M-1の足りなかった点をうまく改善した期待の新機種となっているようです。

対応コーデックはSBC、AAC、aptXとまずまず。Knowles社製の6.5mmBAドライバーを装備した1BA型。周波数特性:は20 - 20kHz。外形寸法は14.5x21x17.2mm、質量は3.6gと軽量。同種の製品として最小・最軽量であると謳っています。

左右のイヤホン間の通信は、デュアルアンテナを用い、またNXP Semiconductors社のNear Field Magnetic Induction （NFMI）技術を採用することで、安定性を高めたとしています。左右の安定性を高めているほか、レイテンシーが低く、デュアルモノラル通話にも対応。

形状もこれまでのM-1の砲弾型から、複雑な形状へ。これにより装着感と遮音性を高めたとしています。イヤーチップもカスタムメイドのものを採用。パッシブノイズリダクション性能については、平均で25dBものノイズ低減が可能。

通話時に有効なノイズリダクション機能も搭載。マイクを4つ備え、外部ノイズの取り込みを抑えられます。通話相手側のノイズを10-15dB程度下げ、会話を聞き取りやすく。これにより通話時の聞こえやすさも高めています。NCはON/OFFの切替が可能。さらに、本機を装着して発話する際のノイズも低減。通話相手も通話を聞き取りやすくなるとしています。

アプリケーションも刷新。新たにファームウェアのアップデートやノイズキャンセリングのモード設定、イコライザー設定などの機能を追加。従来からあるカスタムネーム、バッテリー残量チェック、左右バランス設定、ベースブースト機能も装備。

1度のフル充電で3時間使用可能で、充電用のカプセルを併用することで最大12時間まで使用できます。充電用カプセルも新デザインで、メタル素材を採用。また充電状態を表示するLED表示もよりわかりやすいものに変更。

プレス向け発表会は7月5日に行われた日本が初めて。発売の際も、ファーストロットをまず日本で販売するとのことで、日本に力が入っていることがわかりますし、完全ワイヤレスイヤホンの市場が日本で過熱していることもわかります。

予想よりも高くなかった印象。それでも今や競合製品も多く、M-1発売当初のころのような圧倒的なポジションはまた確保できるとは限りません。それでも随分と多機能になった上でこの価格は魅力はあります。より高音質を志向した競合機の登場が今後のポイントでしょうか。

引用元: ・【EARIN】完全ワイヤレスステレオイヤホンpart7【The Dash他】

http://matsuri.2ch.sc/test/read.cgi/wm/1478598572/